
わきの下やヘソ、乳首や性器、肛門の周りなど毛のある範囲に毛穴と出口を共有して存在するもうひとつの汗腺。
それが直径2~3oのイクラのような形状のアポクリン腺である。
ワキガのニオイの強さはこのアポクリン腺の数や大きさに比例している。
現代人は欧米型の食生活と体の大型化に伴い、従来より3割程度アポクリン腺が肥大しています。
ここから出る、タンパク質、脂質、アンモニアなどを含んだ粘りけのある汗は栄養分に富んでいます。
しかも、塩分をほとんど含まないので皮膚表面の雑菌が繁殖しやすく、その発酵臭がワキガになります。
ワキの臭いを抑える方法として、一番手軽にできるのが、スプレーや塗り薬などです。
腋臭症(ワキガ)の薬には、細菌の繁殖を抑えて臭いを防ぐ効果のものと、血管を収縮させてアポクリン腺の分泌を押さえることで汗を押さえる効果のものがあります。
その効果は認められていますが、半日位しかもちませんので、あくまで一時的な対処方法として利用するのがよいでしょう。
あまり長く使い続けると、服にしみをつけたり、わきの下の皮膚がただれることもありますので注意が必要です。
市販のスプレー類は、腋臭(ワキガ)体質の人が使うと、スプレーの香料と腋臭(ワキガ)の臭いが混ざって、さらに強い不快な臭いになってしまうことが多いので、気をつけましょう。
エステなどの電気による永久脱毛に、ワキガ治療の効果があるといわれるものがあります。
これは、「電気凝固法」といわれ、毛根と共にアポクリン線や皮脂腺を破壊する為、ワキガの臭いにも効果があるというものです。
しかしながら、目的はあくまでも脱毛であり、毛根に比べてアポクリン線や皮脂腺は完全に破壊するのが難しく、完全に取り除くわけではないので、数ヶ月で再生してしまうという欠点があります。
腋臭(ワキガ)を完全に治療するには、アポクリン腺、皮脂腺、エクリン腺などの皮下組織を毛根といっしょに完全に取り除く必要があります。手術をすれば、どんなに強い腋臭(ワキガ)の人でも、確実に完治できるのです。
手術法については大きく「吸引法」と「切開法」の2通に分かれます。
「吸引法」は、わきの下から細い管をさしこんで、アポクリン線、皮脂腺、毛根などを吸い出して取り除く方法です。
比較的簡単に行えることが利点ですが、アポクリン線が完全に除去されたかが分かりませんので、完治できない可能性があります。
「切開法」はわきの下の皮膚を完全に切り取る方法です。
確実にアポクリン線、皮脂腺、毛根などを取り除くことができ、再発はほとんどありません。
ただし、手術時間が長くなることや、傷跡が大きくなるという欠点があります。